あとがき

『五色工が全然めげないっ!』をお読みいただきありがとうございます。
こちらは実は元々、西谷で書こうと思っていたお話でした。ですが前にアンケートで五色が読みたいとコメントをくださった方がいたので、五色も好き好きわんこ系か、よしいってみよ!と軽い気持ちで書き始めてみました。そして、のちに解釈違いに悩まされました。

五色、しっかり常識人じゃん、お利口さんじゃんどうすんのこれぶっとんでんじゃん……と途方に暮れた二年ほど前。さてどうしたものか。
基本的に私のお話は大まかな設定の元で、これは言わせたいなって台詞に繋がるように勝手に会話をさせる、という行き当たりばったりな作り方をしています。その後の展開もそのキャラの台詞から派生させていったりします。(ひどい)
書きかけで放置していた5話を始めから書き直していたとき、ぽろんと夢主から出てきた台詞に救われることになるとは。

「私と出かけるのも楽しくないっていうの?」
「ともちゃんは別でしょ他人じゃないんだから。何言ってるの?」

あ、この子、真顔でいろいろ言えちゃうタイプだ。

そのおかげで最大の解釈違い『振り回してくる五色』が振り回される五色、垣間見える素、実はがんばっちゃってたがんばりや五色、と自分の中で落とし所を見つけることができました。名字さん本当にありがとう。君が君じゃなかったらこのお話は迷宮入りしてしまうところでした。

たくさん悩んだ分、私の中でとても大切なお話になりました。
あの時アンケートに答えてくださった方(ご期待に添えるようなお話になったのかはわかりませんが……)、続き待ってるからがんばれー!とエールを送ってくださった方々、そしてこんなところまでお付き合いくださったあなた様、本当にありがとうございました。

2022.05.13
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