一緒にいれば


ほのぼの、甘々







「白子さーん!お茶にしましょーよー!」



「ああ、そうだね名前。それじゃあ天火達呼んでこようか。」



「はーい!じゃあ呼んでくるね!」


「あー、俺が呼んでくるから。お茶用意しといてくれる?」


「あ、うん。いいけど、、」


おかしい。
いつもなら私が呼びに行くのに!



くすり、と白子さんが笑ったのが空気を振動して伝わった。



「な、なんで笑ったんですか…!」



「だって…、ほんと表情豊かだな、って、ね?」



「………っ!」



ふわり、と笑った顔が眩しい。



……直視、出来ない。


心臓が、煩い。




「名前?」


「っ、はい!?」



ぐいと近づけてきて顔を覗きこまれた。



「ち、ちちち近いです……!」


「えー?そんな事ないよ?」


どうしよう!
今絶対顔真っ赤!



どうしていいか分からずに目を泳がせていたら、







「あっ!!白子!お前何名前といちゃいちゃしてやがる!!」




「……っ天火さん!?」




背後から声をかけられて(叫ばれて)肩が大袈裟に跳ねた。







「別にいちゃいちゃなんてしてないよ。」


白子さんが笑いながら否定しているけれど、天火さんは聞く耳を持たなかった。



「いーや!していたね!」


自信満々に言い切る天火さん。



「て、天火さん!!いい加減にしてくださいよ!?」



「だぁってよぉー?」



にやにや、にやにや。




いたたまれない…っ!
恥ずかしい!









「あ?名前さん顔真っ赤だよ?大丈夫か?」



「そっ、空丸くんっ……!」



救世主!
この空気をどうにかして…!


私の願いが通じたのか、




「つか俺腹へったよ。今日のおやつってなんですか?」


と尋ねる空丸くん。


「ああっ!!ごめん!すぐに仕度するね!」


「白子といちゃいちゃしてたから仕度出来てな「天火さんいい加減にしないとおやつ抜きですからね?」えぇ!そりゃねーよ!」



最高の笑顔で天火さんに言い切った!
よし!買った!






□ ■ □



あの後、みんなでおやつを食べて天火さんは空丸くんと宙太郎くんを連れて仕事に出掛けた。

私は白子さんとお留守番。
まあ私が言ったところで足手まといだしね。




「名前。」


「あ、白子さん。どうかしましたか?」


「あ、別に何もないんだけどね。」


隣座っても?と言われたから少し場所をずらして譲る。






「ここは、平和ですねぇ…。」


「ははっ、平和、ね。俺はいつもひやひやしてるよ。」


「えええええ!?何があるんですか!」


白子さん、何かに巻き込まれてる、とか…?




ありえそう!!!!!





「ちょ、名前!?」


「私話なら聞きますからね!?だから、一人で苦しむのはやめてくださいよ!?」


白子さんの顔に自分の顔をずい、と近づけながら言う。



「わ、分かったから、少し離れて…!」


「?……………っ!!!」


顔から火が出るほど頬が火照った。
こ、これは、近い。


お互いの吐息が、触れる。






「………はぁ。」


白子さんが吐いたため息に肩がピクリと動く。


なんでこんなに艶っぽいため息吐くの…!




「………名前。」



「は、い…。」


艶やかな声で名前を呼ばれて無意識のうちに返事をしていた。






白子さんから目が離せない──────







「─────好きだよ。」



と、囁かれ頬に口付けられた。



「〜〜〜〜〜〜っ!?」


声にならない叫び声をあげて、飛び上がる。



「な、な、なななにするんですか…っ!」



「告白したら勢いあまって、ね?」


ごめんね、と反省していない声音で告げられた。




「それで、返事は?」


「へ、返事って…。」



「告白の、分かるでしょ?」



少し意地悪な笑みでそう言った白子さん。



「っ!…………わ、わた、しも…し、白子さんの事が、好きです……。」



最後の方は、自分でもなんて言ってるかよく分からなかった。


だから、この気持ちが伝わるようにと思って、





「……………っ!!」



私も白子さんの頬にキスをした。




「もうほんとに…敵わないな。」


ふわりと笑って抱き締めてくれる。
白子さんの腕が、温かくて、心地好い。








「おーい、白子ー!名前ー!どこにいんだよー!」



遠くから聞こえる天火さんの声に名残惜しみながらも腕をほどいた。




「続きはまた今度ね?」


そう囁いた白子さんに少しの間腰を抜かしていたのは自分だけの秘密。










───────────────────



匿名様からのリクエスト。
白子夢 ほのぼの、甘々でした。

すいませんん!色々暴走しました、。


本人様のみ、お持ち帰りおっけいです。
リクエストしてくださり、ありがとうございました!


直してほしい箇所がありましたら、また教えてください!

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