「くそっ。──────すげぇ、みじめな気分だ……。」
「───おー。泣け泣けー。
いっぱい泣いて大きくなれ、空丸。」
□ ■ □
「それで、どうしてお前があそこにいたのかな?」
「う"、そ、それは、ええと……。」
未来を変えに行きましたてへぺろ☆なんて言ったら天火に医者の所につれていかれそうだし。
ああ、これ困ったなあ。
「まあまあ、無事だったんだからいいじゃない天火。」
「白子はこいつの味方な訳!?」
「し、白子さん…………っ!!」
あぁ、今あなたが天使に見えます………!
「でも、」
次からは、もうあんな危険なことしないで。
「っ、」
息を、飲んだ。
すごく強い目、真剣に心配してくれたと、分かる目。
「ごめん、なさい。」
それでも、私はこれから無茶し続けるんだろう。
この謝罪は、此れからの行動を謝っておく。
ごめんなさい、それでも、私はこの未来を変えたいのです。
自分の行動が吉と出るか凶と出るかは、分からないけれど。
後悔だけは、したくないから。
「うっし!んじゃあこの話はこれで終わりな!飯にしよーぜ!」
「う、わ!」
頭をぐしゃぐしゃと撫でられる。
「なにするの天火!」
「うーん?いや、なんでもねーぞ?」
「ならニヤニヤするなー!」
「うわっ!なにすんだ!」
子供がするような下らない言い合いをして、
その様子をどこか羨ましそうに、苦しそうに見つめている白子さんがいた。
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