「あ、あの、空丸くん達だけで大丈夫でしょうか?」
「おいおい、あいつら俺の弟だぜ?んな簡単にやられねえよ。」
「そ、そうかもしれないですけど……!」
「ははっ、そうしてると名前はお母さんみたいだね。」
「「!?」」
な、なに言ってるの白子さん!!
「何言ってんだ白子!!!お前そうしたら俺もこいつの子供って事になるじゃねーか!」
ええ、天火そこにつっこむの……。
天火はまだギャーギャーと騒いでいて白子さんが少し鬱陶しそうにしている。
ああ、平和……………
じゃなくて!!
「空丸くん、宙太郎くん、大丈夫かな……。」
「まだ言ってるの?大丈夫だよ、二人だって曇の血をひいているんだから。」
よしよし、という風に白子さんに頭を撫でられる。
「あ、な、なにやってんだよ、白子!?」
「何って…………、あぁ、頭撫でてるよ?」
少し思案した顔を見せた後、何か企んだような顔を天火に向けて、
「っわ!?」
更に頭を撫でられた。
「!!!……白子、手を離せ!!」
慌てたように天火が私と白子さんの間に入ってくる。
二人とも、何がしたいんだろう。。。
再び天火が騒ぎ始めた頃、
「ただいまー。」
「ただいまっス!」
「あっ!二人とも帰ってきたー。」
二人の声が聞こえた方にパタパタと足を進める。
「あ、名前、ただいま。」
「うん!お帰りー。…………その方達は?」
「あっ、俺達は……………」
説明してくれているけれど私は"知っている"し。
…………さて、どうしよう。
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