小説 | ナノ







「とりあえず疲れただろ?晩飯までまだ時間あるから、少し休んでろよ!」


じゃーな、と言って部屋を出ていく空丸くん。



でも1人にされてもなにしてればいいんだろ…。
休んでろ、って言われたけどなぁ。
なんか、気持ちが昂ってて全然休めそうにないし。




「おーい、名前。いるか?」



「はっ、はい!います!」



どうしよう!びっくりして声裏がっえっちゃった!恥ずかし!



案の定天火さんを見てみると




「………っく、あっはははははは!」



高らかに笑ってますね、はい。



「て、天火さん!そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」



「い、いや、ほんと、すまねぇ…。くくっ…。」



ダメだ、これ。




「そ、それで、何かご用ですか?」



話を変えたい一心で出た言葉。



「あ、そーだそーだ。別に用事って訳じゃねーんだけどな?」



「俺の事、呼び捨てで呼んでくれない?」



「さっきからずっとさん付けだけど、どーも俺、お前にさん付けされるの嫌なんだよな。なんか、くすぐったいってゆーか。」



早口で告げられた言葉に密かに驚いてしまった。



そんな事言われたら、私は。






ここで、過ごしていきたいと、願ってしまう。



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