「いやあ、悪かったな!さっきは!変な誤解しちまって!」
そう言ってからからと笑う天火さん。
「いえ、大丈夫ですよ。」
とは言ったものの、苦笑。
ほんっとうに苦笑。
そんな私を見てか空丸くんも白子さんも苦笑。
「お姉さんの名前はなんて言うんですか?
俺の名前は宙太郎っす!よろしくお願いします!」
「あ、自己紹介してなかったね。私の名前は苗字名前。よろしくね、宙太郎くん。」
「あ、俺、天火!こいつらの兄ちゃんだ!」
にっしし、と笑う天火さん。
…すごく綺麗な笑顔だと、思った。
「……?…どうかしたのか?」
「っへ!?な、なんですか!?」
「いやあ……、なんかぼぅっとしてるように見えたからな。」
ばれてた。
やっぱりお兄さんなだけはある。
「……今なんか失礼な事、考えてただろ!」
「気のせいですよ、気のせい。」
ここは必殺!スルーで流そう。
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