「ここが、俺達が住んでるとこ。」
「おっきいね…。」
予想していたのよりもずっと広い。
「まあそれなりにな。それじゃ、行くぞ。」
「うっ、わあ!?」
空丸くんは私の手を引いてどんどん進んで行く。
「この時間なら皆いるはずなんだけどな…。」
「え、え?なに?」
「まあいいか。どうにかなるだろ。」
空丸くんてきとう!
そんなんでいいの!?
「あ、空丸。おかえり。」
「あ、白子さん。ただいま。」
「………空丸。その後ろにいる子は誰?」
声にびっくりして咄嗟に空丸くんの後ろに隠れてしまった。
まあ見えてるよね。当たり前か。
「あー、ちょっと色々ありまして。
兄貴っていますか?」
「天火?いるよ。」
「それならその時に話します。それでいいですか?」
「うん。いいよ。それじゃあ俺はお茶でも用意してくるね。」
何故か話がどんどん進んでいく。
誰か私に状況を説明してくれ。
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