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▼ いつだって野球が好き

見学をする者の中には明らかに学生でない者もいる 天野はその中堂々と立っていた

「(現役チームが初回0点とか…)」

溜め息をつく天野
一回裏 三年生チーム 1アウト 二番打席小湊
小柄な小湊が打席に立つと天野はそれに気が付いた 12球ねばってフォアボールで出塁 素直に天野は驚いていた

「すごい」

三番 伊佐敷

「クリーンナップなんだ伊佐敷先輩…」

天野をここに呼んだ張本人でもある伊佐敷は高めの豪速球をかっ飛ばす

「イメージ通りだバカヤロォ!テメェのその浮わついた球いつかブッ叩いてやりてーと思ってたのよ!!

オーラァ 2塁打ぁー

「ははっ 騒ぎすぎ」

元気のいい伊佐敷に天野は笑う

三年生チーム初回二点をあげた

四回表 現役チームの攻撃
調子の上がってきた投手降谷により初回以降0点に抑えていた
先頭バッター倉持の出塁
何回かの牽制を入れられるが盗塁を狙い走り出した

「(倉持!)」

ヘッドスライディングでキャッチャーからのボールをかわし

「セーフ!」

盗塁成功する

「マジ? 超足速いじゃん」

意外だと驚く天野

ツーアウトランナー2塁
打席には御幸が立つ

「(打てよ 一也〜)」

御幸がタイムリーを打ち ホームイン
それが現役チームの反撃開始となった



その日天野は試合が終わるまでいたという

(久しぶりに試合見た…)

上機嫌で帰って行く天野であった

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