教室を出ていく君を見るたびに私は溜め息が出る
「また…言えなかった」
そう私は言わなきゃいけないことがある
好きみたいな…こと…
つまり告白てきな?
内気な私がここまで積極的な気持ちにさせられる相手
それが私の好きな相手だ
スポーツやっていれば誰でもかっこよく見えるだなんて言うけど
それは違うだって他の人達は怖く見えたりする 背が高いのも理由の内
でもあの人はその中では小柄な方 ちなみに私よりは身長がある 私がチビってこともあるけど
体格には恵まれてない
それでも頑張る人
「カッコいいなぁ」
「誰が?」
「え!? それはもちろん…」
「もちろん?」
「って 言うわけないじゃないですかぁ
…って
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
目の前には私の好きな相手
小湊亮介君
私 この人の前で何口走ってるのぉ!?
ダメダメダメダメダメ
シチュエーションも何もないじゃない
バカバカバカバカ
私はポカポカ自分の頭を叩きまくった
「!? ちょっと何やってんの!」
「え…」
亮介君は私の手を掴んでバンザイさせた
何この状態…そしてそれでもときめく私は何
「亮介君…あっ違う違う 小湊君…部活は?」
「今日はないよ…クスッ」
え!?なんか笑わせるようなことしたのかなー
ちょっと待て 女は度胸!
腹をくくるんだっ!!
「こっ小湊君 お話があるの」
「俺もある 俺が先でいい?」
「えっ 待って…「だーめ」
亮介君はそっと私の手を離し
私の耳元で言った言葉
「俺と付き合って」
きっとそのときの私の顔は真っ赤だったと思う
「う…うん よろしくお願いいたします…」
「クスクス で 君の言いたいことは何」
「えっ えと…私が好きって知ってた?」
あ 私テンパりすぎ何言ってるの…
「当たり前」ニコッ
あなたの笑顔に骨抜きです
ドキドキ
「顔真っ赤」
「亮介くんのせいだよ…」
「…(可愛い)」
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すみません。
まさかの亮さんからの告白に驚きを隠せないわけですが、亮さんは実はずっとヒロインの告白を待っていたんです。
でも、結局亮さんから告白してしまいましたね…(笑)