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▼ あの後の出来事 2

え....ちょっと待って今の話が事実なら、洋一さんが結構悪いってことにならない??

「ねー栄太郎、洋一さんはね悪いひとじゃないよ。」
「...そんなことわかってる。性格が悪いだけだろ。」
「うん、そうだよ 。
....あれ?でもそれって結局洋一さんが..... ちょっと栄太郎ー 洋一さんはー」
「ってか俺栄純!」

─‥

まだ霧がかかった早い朝。

『はようざいます!』
『はようざいまーす』
『はようざいます!』

今年の入部希望者が全員集まり挨拶が始まる。
その中に同室の沢村はいないわけだが...

『これで入部希望者は全員か?』
『『『『はい!』』』』

おーい1人いねーぞ、ヒャハ♪
ま、知るわけねーか。

『まずは順番に自己紹介をしてもらおうか..』
『『『『はい!』』』』

自己紹介も始まったし俺はもう知らね。
昨日遅くまでゲームしたせいで寝むい。あくびを噛み殺すことなく、堂々としていると増子さんの差し出す紙が目に留まる。

いいのか?あいつ 放っといてと筆談の増子さん。

『ヒャハハハ 関係ないっしょ。時間になっても起きなかったあいつが悪ィんだし....』

口ではこんなこと言ったけど、これはある意味では建前だ。
…桜の幼なじみってことは、アイツの小さい頃のこと色々知ってるって事..
...羨ましィ
腹いせに散々ゲームに付き合わせたけど、起きなかったのはあいつの責任だな。

『...あ..え!?
どわぁぁぁぁぁあああ たっぷり寝過ごしてる〜!!』

俺は起きて今の時間を二度見した。
けど、その時間は現実で...(泣)

『初日から遅刻なんてありえねぇ〜!! つーかあの人達なんで起こしてくれねぇんだよ! さんざんゲームに付き合わせといてよ〜』

─‥

「やっぱり栄太郎が悪いじゃん。」
「どう考えたら、そーなるんだよっ!?」

なんだか妙な汗が出できた。
あれー、おっかしいな。洋一さんは洋一さん。栄純の同室は洋一さんと増子さん。うん、間違ってない。

「まぁ 0.000001%は認めてあげてもいいよ。」
「上から目線!?」

─‥
着替えた俺は急いでグランドに向かったけど、案の定自己紹介は始まっていて..
泣けてきた。

『ふぉぉ〜入りづれえ〜
何やってんだ俺はよ〜 初日からこんなんじゃ地元のあいつらに合わす顔ねぇじゃんか.. 桜にいたってはここにいるし...』

あぁあぁあぁあぁあぁ

『あちゃ〜 もう始まってやがる。 』
『!』

後ろから声がした。

『昨日ビデオみすぎちまったからな〜
へへっ..でもよ〜長澤ちゃんの笑顔見てるだけで俺はもう..』
『....』

その人物はよくわからないことを言っている上にドンとあたってきた。

『いてっ』

振り向くとそこには、俺が青道に来ることになった原因がいた。

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