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▼ あの後の出来事 1

「何で言ってくれなかったの?」

さっきはつい笑ってしまいはしたけど、私や長野の皆には昔っからかっこつけようとする姿に今回は色々と腹が立った。だって折角青道で野球ができるって言うのに、皆がどんな思いして栄純を送ったか…知らないわけないはずなのに。

「...」

…無視。
こっちの顔を見ようともしない栄純に頭にきて、栄純の顔を引っ掴んで私の方を無理矢理向かせた。

「!」
「練習に参加できてないってこと!」

私は目をそらさず栄純に問い掛けた。
根負けしたのか何故か顔を赤くしてしまった栄純。

ん?なんで??

そしてやっと話始めた。
「監督にたてついてそのあげく、遠投で真っ直ぐ投げられないで失敗したんだよっ!」
「何でそんなことになったの?」
「....」
「言って」
「…ハイ」


─数日前

桜から携帯を奪い取り、何とか消去はさせたけど。ぶつぶつ文句を言うあいつは場所は変わっても昔も今も変わらない、俺の…幼馴染みのままだった。

そんなあいつの彼氏さんらしいのこの目付きが悪い人は、俺が帰ってくると桜はどうしたのかと聞いてきたから帰ったと教えた。って言うかあいついつの間に彼氏なんかつくってんだよ。

『お前、桜とどんな関係?』
『....幼馴染みです。』
『へぇ〜』
『...』

それを話した時は、あんなことになるなんて思っても見なかった。

『まぁ、いいや。とにかくよろしくな、ヒャハハ』

よろしく。と筆談の増子先輩。

『ヒャハハハ 気にしなくていーぜ!!この人昨日エラーしてしゃべること自分で禁止してんだよ! 意味わかんねーだろ!?
そんじゃー親睦を深める意味で... 新入生歓迎みんゴル大会〜!!』
『えぇ!?』
『お前、これやったことある?』

見覚えのあるゲームを取り出して、着々と準備をしゲームを始めようとする倉持先輩と増子先輩。

『いや..あるけど。』
『よーし、じゃあガチンコだ!』

驚いてその場に突っ立っていたら倉持先輩はあの独特な笑いかたをした。

『ヒャハハハハ どうしたよ!早くやろーぜ! 明日も練習はえーんだからよ!』

かかってこい!と筆談の増子先輩。

ははっ..ゲームって..
なんか名門校ってもっと上下関係に厳しくて軍隊みてーなの想像してたけど..

ボソッ『お前負けたら一年間俺達のパシリ犬な』
『! なっなんか今怖ェことが聞こえたような..』
『ヒャハハハハ 気のせい気のせい! レッツ みんゴル〜!!』

その晩俺は夜遅くまで起きているはめになった。

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