▼ 想い 2
「桜ちゃん、それ恋だよ。」
「!!」
「気づいたら倉持のこと考えているんでしょ?それはきっと桜ちゃんが倉持に恋をしたんだってことだよ。」
恋? 私が??
2年の皆は大好き! 優しくって頑張り屋で…。
倉持さんは…、やさしいひと。そしてあんなにも一緒にいて心地のよいひと。最近はそんな倉持さんのことを気づけばずっと考えていた。いつの間にかに惹かれていたんだ。2年の皆には抱かなかったこの気持ち、これがひとを好きになるってことかな。
ん? あれ?? そういえば誰?
「はっはっはっ、コロコロ顔がかわって面白いな。」
「.......」
「え…」
「........」
「な、何?」
「なんか...恋したとか......」
恋するなんて言葉、歌とか漫画とか小説とかでしか聞いたり見たりしない。それを真顔で言うだなんて…
「え」
「..言う人、イタい......」
「...」
私は相変わらず初対面の者には口数が少なくなるのであった。
ねえ、倉持さん、
私のこの想いを聞いたらどう思う?
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