その後─‥

ご飯を食べているとそう言えばと、お父さんは言う。

「桜、お前さ、誰から聞いたんだ？」
「何を？」
「今日の試合の話。」
「将司からだよ、反省しようと思って、青道じゃなくて将司を応援に行ったときに聞いたの。」
「へー」

自分から聞いておいて、何なのこの大雑把人間！

「もーらいっ」
「おいっ！ それ俺の唐揚げだぞ!!」

と仲が良くなったのであった。それなりに？

「…って、お前反省したってなんか言われたりしたのか!?」
「？ まぁ、…騒いで迷惑かけたからちょっと言われたけど… あれは私が悪いわけだし。」

そう、もう騒がない。迷惑は絶対にかけない。ふとお父さんを見ると、さっきまでの顔から一転して不機嫌きわまりない顔になっていた。え、どうしたの？

「…おい、そいつら教えろ。」
「は？」
「俺の大切な娘にそんなこと言えるだなんてたいした奴等だ。」

そしてお父さんはいかにも作ったような笑みを浮かべて言った。

「よし、血祭りだ。」

へ？
理解が少し遅れていた私を置いて、席を立つお父さんは殺気立って歩いて行った。

「…え!? 嘘でしょ!! ホントに行っちゃったよ、お父さん!!!」


こうして少し蒼一はたまに暴走をするようになっていくのであった。

娘の愛ゆえ(笑)

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