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▼ え? 知らないよ!! 1

次の日の朝、哲くんを私は送り出す。

「いってきます。」
「いってらっしゃーい!」

今日は練習を見に行きません!
あんなことを言われてしまった昨日の今日だし。私の自業自得なんだから…反省します。

─‥
『桜? 遅かったな。』
『うん…。』
『どうかしたのか??』

哲くんは遅い時間に帰ってきた私の様子がおかしいことに気づき心配してたけど、1年生の人達に言われた事を言えば絶対に1年生の人達に何か言うと思う。
悪いのは私だから、それだけはやだな。

『なんでもないよ、ちょっと眠いなー』
『?』

かに歩きでその場を去る私を哲くんは見えなくなるまで見つめていた。

─‥
昨日の誤魔化し方…、無理あったかも。
そう考えていた私に哲くんのお母さんは声をかけてくれた。

「桜ちゃん、今日は練習、見に行かないのよね?」
「え、あっ、はいそうです。」
「たまには将司の応援にいってあげてくれない?」

唐突な提案に驚いてしまった。

「私に応援されて将司喜びますかね…?」
「桜ちゃんに応援されたら絶対に喜ぶわよ。」
「そーですかね?じゃあ差し入れもついでに…。」
「そうね、そうしてあげて。」

暇なことには変わりないし、たまにはいいかなって思ったし。

将司1人分のスポーツドリンクを片手に、私は将司のもとへむかうのだ。

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