賛否による停止

「お前さんに祝福してるんだが?」

そう言われたが基本留守番担当の彼には横に首を振った。
素直に喜ぶべきか分からないまま、アルコールを口にした。
味の良し悪しなど全く理解する気がない。
この際はとりあえず腹に入れてしまえば皆同じだ。

「しかしまあ、よくあいつもお前さんなんかに手を伸ばしたものだ。
物好きにも程があるとはまさにこれだな」
「相手がフレデリカだったら、的に飛び込むだろうよ。」
「まさか、フレデリカの立場を取ったとでも考えているのか?
おかしな話だが、フレデリカでいつヤンに告白したんだ」

キャゼルヌが言うものの、全く参考にはされなかった。
この発想が自分の歩むの邪魔であるのは明白だったからだ。
もしくは縦に振るにも足りなぃ物が多すぎたのかもしれない。
とにかく彼女がここに来たのはそんな理由ではない。

「賭け、どちらも敗けだな」
「あぁ。俺はフレデリカに、お前さんは独身に賭けたからな」

勝手にヤンの結婚相手を賭けた未だに記憶していた。
賭けたのはヤン艦隊設立してからで、フレデリカにどちらが賭けるか揉めたものだ。
二人してフレデリカに賭けるために。
結局、どちらにもつかない結果でよかったのだろう。

「まあ、あれだな。
せいぜいヤンを使ってやれ。」
「はぁ、ヤン艦隊には裏切り者しかいないな」
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