ヤン最大の敵

彼女がやることと言えばもっぱら酒だ。
そんな彼女にフレデリカ、ヤン、との三角関係が噂され、男どもに暇潰しにされる。
フレデリカは明らかにヤンを見ているが、残る二人は定かではない。
ヤンを見るフレデリカは物好きだ。女帝はそう感じながら、下らない男の暇潰しの結論を遠目から眺めた。
女帝はヤンに興味がない訳ではない。それが恋愛的な意味か、歴史的な意味か、わからずにいた。ヤンの生涯を歴史的に見届けたいのか、妻として見届けたいのか。また、違う視点から見届けたいのか。

「有名な英雄はただの観察対象に過ぎない。」

女帝はそう呟いた。確かに歴史的な意味なら観察対象に過ぎない。
あながち間違いではない。

「または有名な英雄はただの政治の道具か。ふ・・・政治が英雄の道具もありか。」

意地悪に笑うとまた男の暇潰しを眺める。
ちなみにこの結末は、ヤン自身がこの後出してしまい、第三者の結論は出ずに終わる。
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