第7話 ガイアの銭湯 2/2
風呂あがりに体重を計ると、1キログラム痩せていた。最近動きまわっていた成果に、女性として純粋に喜んだ彼女は、ロビーで珈琲牛乳を買って飲む。すると、次にスコールがフルーツオレを買って飲む。
今回の情報収集の結果を交換したいのだが、ジタンやバッツの様子を見る限り、情報収集などしていないようだ。とりあえず横にいるスコールに話を聞いてみたが、二人が騒がしかったぐらいらしい。

「そっちはどうだった」
「ん?ああ、つい最近、『審判者』の連中がこの町に来たらしい。
クリスタルルームを探していたとか。」
「破壊しに、だろうな」
「あとは、ポヒュライトのリーダー含めた連中も、つい最近までここに滞在していたらしい。
ドラミルに向かう際に立ち寄ったそうだ。」

聞き覚えのない町にスコールは首をかしげる。はじめから彼女は説明するつもりだったようで、スコールの顔を見て頷いた。

「ガイアの町から行ける、クリスタルのある町さ。
ただ、今は『審判者』が占拠しているらしく、あまり行きたくないな。
しかも、ポヒュライトまでいるとは。争いでも起こす気か。
それでも行ってみるか?」
「お前の家からもう一つ行ける場所があるんじゃないか?」
「・・・・・・あそこは、場所も名前もわかるけど、行き方が分からないからな。
だから先にドラミルの方がいいのかも」
「・・・・・・?」

場所が分かるのに行き方が分からない、という矛盾にスコールは不思議に思った。だが、聞かずにおく。ドラミルに行くこと自体には賛成している。組織ではない我々に足りないのは情報だ。危険だろうと情報のある町に行くことは悪いことではない。廃墟らしいもう一つで時間を潰すより、情報に出てきた町に向かう方が得策だと考えている。
飲み物を飲み終え、二人は後ろで騒がしい人たちを見た。
フリオニールがジタンとバッツにココアをねだられ、セシルは安定にミルクを飲んで、カインもそれに付き合って飲んでいる。ラグナは子供っぽくジュースのようだ。何歳児なんだ彼らは。
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