愛しい師匠 | ナノ


▼ 24.予言される大規模侵攻

忍田本部長や風間が会議室にやって来る。
いまだにタブレットを眺めながら、資料整理に没頭する如月に忍田本部長は話しかけた。
その内容を副作用で視てしまった迅は、やってしまったと顔で言う。

「菊地原くんとはうまくやれてるのかい?」
「おい、忍田本部長・・・・・・」

この内容に首をかしげたのは風間だった。
一瞬理解できずに如月の顔を眺めたが、わかってからは不愉快そうな顔を向けた。

「お前、菊地原は高校生だぞ」
「・・・・・・か、風間。1年前からの話なんだが」
「風間さんったら鈍感だな〜」

迅が楽しそうに言うが、風間は楽しくないらしい。だろうな、と思う。
面倒を見ていた隊員が厄介な幼馴染みと付き合いだして、楽しいと答える方が珍しい話だ。
その話は置いておくとして、予測される大規模侵攻のために会議を開いたのだ。
体調不良と言っていた三輪も会議に参加しだしたところで話が進むかと思えた。

「そういやー、風間。
あんたB級のやつに引き分けたとか。
噂は、はぇーからな」
「三雲のことか。知恵と工夫で戦うやつだ。
お前が好きそうなタイプだな」
「そんじゃ、おれは遊真とメガネくんを連れてくるか」
「例のネイバーか」

会議の本題に移るにはまだ早いようだ。
本題とは近々の大規模進行である。
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