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原田「 ──── ほら、布団敷いたぞ。さっさと寝ろ」
名前「布団へダーーーーイブッ!!!」
原田「うるせえっつーの……」
部屋に来て布団を敷けば、文字通り布団へ飛び込んだ名前。
布団はそれほど分厚いわけではないので、ビタンッという鈍い音が響いた。
名前「いでっ」
原田「何やってんだ馬鹿。鼻先赤くなってんじゃねえか」
名前「真っ赤なお鼻のぉぉぉトナカイさんがぁぁぁ!!」
原田「静かにしろっつってんだろ」
名前「うきゃーー!襲われるーー!!」
原田「安心しろよ、今のお前じゃ勃つもんも勃たねえ」
名前「うわあ変態発言」
起き上がって謎の舞を踊りながら歌い出した名前を布団に沈めれば、そこからさらにまた騒がれる。
こんだけうるせえと、襲う気にもならねえ。
すると ────
グイッと物凄い力で腕を引っ張られ、油断していた俺は布団に倒れ込んだ。
そして気づけば、勝ち誇ったような顔で俺の腹に跨る名前。
……なんだこの状況。
原田「おい降りろ」
名前「ねえ左之さん」
原田「なんだよ」
名前「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
原田「……何処で覚えてきたんだ、そんな言葉」
呆れたように俺がそう言えば、だらっと俺の上に倒れ込む名前。
……おい、上目遣いで見るな此方を。
名前「選んでよ〜!苗字にする?名前にする?それとも、わ・た・し?」
原田「全部お前じゃねえか」
名前「全然違うよ!メイドプレイか幼馴染プレイかにゃんにゃんプレイか選んでってこと」
原田「……言葉の意味はわからねえが、馬鹿なこと言ってるっつーのはわかる」
本当に、誰か此奴を何とかしてくれ。
原田「さっさと降りて寝ろ」
名前「ダメだよ!ギャグ甘時々シリアスがモットーなのに、最近しんみりした話が多いからギャグ回挟まないとって管理人が」
原田「何の話だ」
名前「もういいじゃんその話!!」
原田「お前から話し出したんだろうが」
情緒不安定すぎるだろ。
めんどくせえな、もう1回酒飲まして潰すか?
だがもし、それで此奴の体に何かあったら……。
酒で潰すのは止めておいた方がいいな。
名前「じゃあ、にゃんにゃんプレイね!」
原田「勝手に話進めんな」
名前「ご主人様、御奉仕するにゃ〜ん!」
原田「………」
名前「無反応かい。……あれ、メイドと猫が混ざっちゃった(´>∀<`)ゝてへっ」
原田「何なんだよお前………」
馬鹿なのか此奴は。
男にそんな事言うもんじゃねえだろ。
……だが、こんなので欲情する俺も俺だな。
そこからは形勢逆転。
俺は勢いよく起き上がって、上に乗っていた名前をあっという間に布団に組み敷く。
名前「……あれ?勃つもんも勃たないんじゃなかったっけ?」
原田「うるせえな、煽ったのはお前だろうが。男は単純なんだよ」
名前「開き直った!!」
原田「なんとでも言え。お前が言い出したんだから責任取れよ?」
名前「ナンノハナシカナー、ワタシコドモダカラワカラナーイ」
原田「黙らねえと舌噛むぜ」
名前「んむっ……!?」
結局俺も男で、此奴には弱いんだよな。
腹いせに、今日はガンガン啼かせてやろうか。
……結局、新八と平助の言う通りになっちまったな。
(……!!!( ゚д゚)ハッ!!!! ここは誰!?私はどこ!?)
(逆だろ。朝からうるせえなお前は……)
(って、うわあああっ!!左之さん何でいるの!?何で裸!?)
(覚えてねえのかよ………つーか、お前も裸だろうが)
(ギャーーーーッ!!!)
(………お前、二度と酒飲むなよ)
〜〜〜〜〜〜〜
左之さんはエロ担当だし手が早いイメージなので、いつもベッドシーンに突入してしまう。
ごめんなさい。
でも左之さんに「馬鹿」って言われたいし「ガンガン啼かせてやる」っても言われたいし、抱いて欲しい(切実)
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