桜恋録ニ | ナノ


3


すると、胸を愛撫したまま左之さんのもう片方の手が私の下半身へと伸びていく。

思わず足を閉じようとするが、そうはさせまいと左之さんの足が割り込んできた。

太股を撫で回され、そして長い指が私の秘部を這った。
クチュ……という水音が響き、私は目を見開く。



名前「……やっ…やだっ……!」



左之さんが指を滑らせれば、そこはさらにクチュクチュといやらしい音をたてる。

耳を塞いでしまいたくなるような音が響く。
秘部から溢れ出た液体が、太股を伝うのがわかった。

そしてその指が、ある部分 ────
蕾に触れた時、無意識に私の体は大きく跳ねた。



名前「 ──── っ、!!?」

原田「……ここ、気持ちいいだろ?」

名前「や、やっ…やめてっ…だめっ、」



懸命に身を捩るが、彼の手やら足やらで押さえつけられており、身動きが取れない。

私の止める声も聞かず、彼の指が蕾の上を何度も行き来し、くるくると円を描くように捏ねられる。
その度に私の腰は跳ねて、加えて秘部がじんじんと熱くなっていくのがわかった。


そして ────
逃げようとする私の腰をしっかりと押さえつけ、左之さんは私の秘部に顔を近づけた。

これから何をされるのか理解し、ギョッとした私は慌てて抵抗する。



名前「だめっ…!だめだよ、左之さんっ……!」



恥ずかしさのあまり、私の瞳には涙が滲む。



名前「そんな、とこっ……汚いから、やめてっ……」

原田「汚くねえよ。お前は、綺麗だ」

名前「っ、!!」



彼の熱い息がそこにかかり、私の体は大きく反応した。



原田「……1回、達した方がいいかもな」

名前「えっ……!?」



ボソリと呟かれた言葉に、思わず目を見開く。

そしてすぐに、ぬるりとした感覚が秘部を這った。
何度も舌の腹で蕾を撫でられ、吸いつかれ、同時に溢れ出る液体をジュルジュルと吸われる。



名前「あっ、だ、めっ……! んっ、んんっ……!!」



快感のあまり悲鳴を上げそうになり、思わず手の甲で自分の口を塞ぐ。

そして ────
突然、ゾクゾクと体の奥底から熱い何かが這い上がってくるような感覚に襲われた。

な、なに……!?

パニックに陥りかけた瞬間、私の中で何かが弾けて頭の中が真っ白になった。
ビクンッと大きく体が跳ねた後も、秘部の痙攣が止まらない。



名前「 ──── っ!!」

原田「……達したか?」



そう言って、ようやく彼は私の秘部から顔を離した。

私はというと頭がぼーっとしていて、おまけに体には力が入らなくなっていた。



原田「……気持ちいいか?名前」



ぐったりとした体で、何とか彼の問いかけに頷く。


そして、乱れた呼吸を整えていると ────
つぷ、と秘部に異物が入り込んでくるのがわかった。



名前「っ、!!?」



長い指が徐々に入ってきて、じんわりと広がる独特の痛みに思わず顔を顰める。



原田「……痛いか?」



……確かに痛いけど、我慢出来ないほどではない。
そう思い、私は小さく首を横に振った。

しかし、私の秘部はなかなか指を受け付けず、押し出してしまう。
その度に入口を広げるように、蕾をぐにぐにと押されながら、浅い場所をしつこく擦り上げられる。


……そして、そこが彼の指を受け入れて馴染み始めたとき。
痛みが、快感に変わっていくのがわかった。

自分の腰が無意識に浮いてしまっているのを目にし、恥ずかしさのあまり両手で顔を覆う。

……そしてふと、私の中で左之さんの指がくの字に曲がったのがわかった。

その瞬間、



名前「ひ、あっ……!!」



先程とは比べ物にならないような快感に襲われた。

思わず声がもれてしまい、慌てて口元を手で押さえる。



原田「……ここも、いいだろ?」

名前「やだ、やだっ…だ、めっ……!」



彼の手を押さえて必死に押し戻そうとするが、その私の手すらも余裕で捕まえられてしまう。

抵抗も虚しく、グチュグチュと音を立てながら律動する左之さんの指……。

う、わ……。
これは、やばい。



名前「やめてっ、お願いっ……い、いやっ…だめなのっ……!!」



悲鳴に近い声が上がった。
というのも、突然猛烈な尿意に襲われたからである。

私が嫌がる理由も、左之さんにはお見通しのようだった。



原田「……出してもいいぜ?」

名前「やだっ……やだぁっ……!」

原田「我慢するな、力抜けよ」

名前「ん、あぁっ……!!」



優しく与え続けられる刺激に、堪えきれず口から声がもれる。
それと同時に、ぷつんと何か糸のようなものが切れる感覚。

……そして、気付いた時には布団がびしょ濡れになっていた。
瞬時に何が起こったのかを理解し、顔が紅潮する。



名前「……あ……や、だ………ご、ごめんなさっ……」

原田「何で謝るんだよ?」



優しげに笑う左之さんの顔が見えたが、彼の顔が自分の涙で歪んだ。

だって ────
だって、この歳になって漏らしてしまうなんて。
こんなの、もはや屈辱に近い。

恥ずかしさのあまり唇を噛み締めていると、優しく頭を撫でられる。



原田「別に、潮吹いたくらいで謝ることねえだろ」

名前「……し、お……?」

原田「なんだ、知らねえのか?女もな、気持ち良いと出るんだよ」



潮……?
私は、潮を吹いたのか。

なんだかそれはそれで恥ずかしくて、思わず両手で顔を隠す。

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