桜恋録ニ | ナノ


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──── そしていよいよ、慰安旅行当日。



藤堂「いつにも増して楽しそうだな、名前」

名前「そりゃ、めちゃくちゃ楽しみだもん!まさか温泉旅行に行けるなんて思ってなかったし!」

永倉「確かにな。たまにはこういうのがあっても悪くねえな!!」



皆、今日は飲むぞー!と朝から盛り上がっている。

それにやっぱり三馬鹿+私がいるせいか、初日組はかなり賑やかだ。

……確かにこれは源さんと一君が大変だな、ごめんなさい。







……暫く歩くと、今夜泊まる予定の温泉旅館に着いた。

部屋割りは左之さん・新八っつぁん・平助で一部屋、源さんと一君で一部屋、そして平隊士さん達の部屋が何部屋か。

私と千鶴はというと、残っている部屋は狭い一人用の部屋が何部屋かだけのようで、そこをそれぞれ借りることになった。
千鶴とは別の部屋になっちゃったけど、近いから遊びに行けばいいし!



名前「わあ!いい景色!」



部屋に入ってすぐ目に入った景色に、私は思わず声をあげた。
私の部屋は外の自然豊かな景色が見える部屋のようで、すごく眺めがいい。

それに狭い一人部屋と言っても、それほど窮屈ではなかった。

他の部屋に比べると狭いってことだったのかな?
めちゃくちゃいい所じゃん、近藤さん達に感謝だね!!


荷物の整理をしていると、襖の外から「名前ー」と私を呼ぶ千鶴の声が聞こえた。

「はーい」と返事をすれば静かに襖が開く。



千鶴「名前、お風呂入りに行こう?平隊士さん達のお風呂の時間と被らないようにって井上さんが言ってたの」

名前「あ、了解!行こ行こ!」



確かに、女湯に入って行くところを見られたらまずいもんね。

私は手早く必要な物だけ用意すると、るんたるんたとスキップしながら千鶴と温泉へ向かったのだった……。

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