桜恋録ニ | ナノ


3


永倉「……そういや名前ちゃんはもう左之の相手はしたんだよな?」

名前「え( ˙-˙ )」

藤堂「お、おい新八っつぁん……」

永倉「いいよなぁ左之は!女には困ったことねえだろうし、今なんて名前ちゃんがいるから夜の方も困らねえだろ!?」

名前「……………」

永倉「しっかし屯所の壁は薄いからなぁ、声我慢するの辛いんじゃねえか?」

藤堂「おい新八っつぁん!やめろって!!」



名前「新八っつぁんのバカーーーーーーッ!!!!!!」


──── バコーンッ!!



永倉「いってえ!?!?」

藤堂「ほら言わんこっちゃねえ!」

名前「もう知らない!だから新八っつぁんはモテないんだよ!!!うわああああああああ!!!」

永倉「名前ちゃん!?」

藤堂「おい待てって名前!!」



新八っつぁん最低!!!
私は春画で思いっきり新八っつぁんの頭を叩き、その場から逃げる。

ほんっとにあの人は!!デリカシー皆無なんだから!!!このやろおおおおお!!!


うおおおお!と雄叫びを上げながらドタドタと廊下を走っていれば、一君に捕まった。



斎藤「……名前、廊下で叫ぶな。そして走るな」

名前「はじめくううううううん!私を癒して!お願い!!」

斎藤「!?……な、何を……あ、あんたには、その……左之がいるだろう!」

名前「左之さん今巡察だもん!てか絶対こんなこと左之さんに言えないもん!ねえお願い今だけ一緒にいて、じゃないと体が勝手に土方さんの句集を盗みに行きそうなの!!」

斎藤「承知した」

名前「あざす!!」

土方「何ふざけたこと抜かしてんだ苗字!!!」

名前「ぎゃっ、土方さん居たんですか!?ごめんなさい嘘です!!!」



……その後、一君とお茶を飲んで心を落ち着けました。

新八っつぁんとは団子20本金平糖付きの契約で仲直りしました。








(お、俺がモテない……!?何故あの時そんな事を言われたんだ……!?なんでその事を名前ちゃんが知ってるんだ!?)

(……いや、流石にオレでもわかったよ新八っつぁん……)

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