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永倉「……そういや名前ちゃんはもう左之の相手はしたんだよな?」
名前「え( ˙-˙ )」
藤堂「お、おい新八っつぁん……」
永倉「いいよなぁ左之は!女には困ったことねえだろうし、今なんて名前ちゃんがいるから夜の方も困らねえだろ!?」
名前「……………」
永倉「しっかし屯所の壁は薄いからなぁ、声我慢するの辛いんじゃねえか?」
藤堂「おい新八っつぁん!やめろって!!」
名前「新八っつぁんのバカーーーーーーッ!!!!!!」
──── バコーンッ!!
永倉「いってえ!?!?」
藤堂「ほら言わんこっちゃねえ!」
名前「もう知らない!だから新八っつぁんはモテないんだよ!!!うわああああああああ!!!」
永倉「名前ちゃん!?」
藤堂「おい待てって名前!!」
新八っつぁん最低!!!
私は春画で思いっきり新八っつぁんの頭を叩き、その場から逃げる。
ほんっとにあの人は!!デリカシー皆無なんだから!!!このやろおおおおお!!!
うおおおお!と雄叫びを上げながらドタドタと廊下を走っていれば、一君に捕まった。
斎藤「……名前、廊下で叫ぶな。そして走るな」
名前「はじめくううううううん!私を癒して!お願い!!」
斎藤「!?……な、何を……あ、あんたには、その……左之がいるだろう!」
名前「左之さん今巡察だもん!てか絶対こんなこと左之さんに言えないもん!ねえお願い今だけ一緒にいて、じゃないと体が勝手に土方さんの句集を盗みに行きそうなの!!」
斎藤「承知した」
名前「あざす!!」
土方「何ふざけたこと抜かしてんだ苗字!!!」
名前「ぎゃっ、土方さん居たんですか!?ごめんなさい嘘です!!!」
……その後、一君とお茶を飲んで心を落ち着けました。
新八っつぁんとは団子20本金平糖付きの契約で仲直りしました。
(お、俺がモテない……!?何故あの時そんな事を言われたんだ……!?なんでその事を名前ちゃんが知ってるんだ!?)
(……いや、流石にオレでもわかったよ新八っつぁん……)
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