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──── しかし、その翌日。
永倉「うわあああああああああああああああっ!!!!!」
朝から新八っつぁんの大砲のように大きな悲鳴が屯所中に響き渡った。
明らかに只事では無さそうな悲鳴だ。
私達はドタドタと新八っつぁんの部屋に向かう。
藤堂「新八っつぁん!入るぜ!」
原田「おい新八!どうした!?」
名前「大丈夫!?」
いつものようにスパーンッと障子を開ければ、部屋の中で新八っつぁんは尻餅をついていた。
どうやら腰を抜かしているらしい。
その顔は真っ青だ。
永倉「……ふ、ふ、ふ、布団……」
名前「布団?」
永倉「ふ、布団!!布団の中にっ!!」
土方「何だってんだ全く……」
ガタガタと震えながら布団を指さす新八っつぁん。
いつもの威勢はどこへやら。
そんな彼に、土方さんが呆れたように溜息をついて、布団をめくった。
しかし、
土方「 ──── なっ………!?」
土方さんまでもが固まった。
私も土方さんの背後から布団を覗き込んで、
名前「ぎゃあああああああああっ!!!!!」
悲鳴を上げた。
──── 布団の中には、昨日燃やしたはずの人形がいたのだ。
しかも、真っ黒に焼け焦げて……。
私は一番近くにいた千鶴に抱きついてボロボロと涙を流す。
焼け焦げているはずなのに、髪も着物も残っている人形……何なのコイツ!?
土方「………おい、お前ら………」
低い声でボソリと話し出す土方さん。
土方「………この人形を見た奴全員、お祓い行くぞ」
全員「「「「「「「御意」」」」」」」
満場一致で、その1時間後に全員でお祓いと人形の供養に行った。
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