ハイキュー 『君の隣で』 | ナノ


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─── 6月1日。

今日は予選前の練習最終日。
明日は、いよいよIH予選である。


名前「ふわぁ、……」


1日眠気と戦いながら何とか授業を乗り越えた私は、SHRが終わった途端に大きな欠伸をした。


白間「随分とでっかい欠伸だねぇ」


躊躇いもなく大欠伸をした私を見て、美紀が荷物をリュックに詰めながらヘラッと笑った。


名前「いや、ちょっとね……昨日遅くまで色々やってて」

白間「いよいよ明日からだもんね。間に合った?」

名前「うん、ギリギリ……」

白間「やっぱり寝不足の原因それか」


ふわぁ、ともう一度欠伸をしてから私もリュックに教科書を詰める。


白間「じゃ、私は部活行くわ。明日から頑張って!」

名前「うん、ありがとう。そっちもガンバ!」


バイバイ、とお互いに手を振って別れる。
さて、そろそろ私も行くか。


西谷「名前!!部活!!」

名前「うわっ!びっくりした!」


いつの間にか隣にはノヤが来ていて、彼はズイッと身を乗り出してくる。
声デカ!!そして近い!!


名前「もう、わかってるって!よし、じゃあ行k」

西谷「っしゃあ行くぞオラァァァァァ!!!!」

名前「うぬおおおおおおおっ!!?」


私がリュックを背負った途端、私の手を引いて全力疾走するノヤ。
明日が大会だからか、今日はいつにも増して気合いが入っている気がする。
転ぶ!!マジで転ぶこの速さは!!


名前「デジャヴすぎんだろ止まってえええええええっ!!?」


……しかし残念ながら、今日も私の叫び声が届くことはなかったのである。



名前「……ゼェ、ハァ、……ゼェ、ハァ、……」

月島「……なんで部活始まる前から疲れてるんですか」


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