ハイキュー 『君の隣で』 | ナノ


オマケ

学校へ戻る、帰り道。


澤村「……よし、説明してもらおうか?名前」

名前「げっ」

澤村「げって何だ、げって」


ニッコリ笑顔の大地さん。
やべぇ、大地さんの笑顔が黒い!!怖い!!
助けを求めて周りのみんなに視線を送るが、他のみんなも私に好奇の目を向けていた。
くそ、誰か私にオアシスをくれ!!


澤村「音駒の主将と、どんな関係なんだ?」


冷や汗をかいていると、ズイッと大地さんが身を乗り出してくる。
だから怖いって!!
尋問!?尋問されてるの、これ!?


名前「ひいいっ!!!」

澤村「"大切な人" ってなんだ?もしや、そういう関係になったのか!?俺は、あんな男は許さないからな!!」

名前「お父さんですか!!?」

澤村「あの男が大事なら、俺を倒してから付き合え!!」

名前「お父さんだ!!!」


大地さんの腕組み+力強いボイスで迫力満点だ。


菅原「俺も納得いかないなー。あんなチャラそうな男より、俺の方がいいべ?」

澤村「そういう事じゃないからな、スガ。だったら俺だって、」

東峰「お、おお俺も、」

名前「なんの話!!?」

西谷「名前……お前、マジで音駒の主将と……?」

名前「ノヤどうした!?何その魂抜けたような顔!!逆に怖いよ!!」


スガさんと大地さんと旭さんはよくわからない話をしているし、何よりノヤの様子が変だ。
意気消沈した顔だし、こんなに覇気のないノヤは初めて見たかもしれない。


名前「ちょ、落ち着いてくださいよ!何勘違いしてんのか知りませんけど、てっちゃんは私の従兄弟ですよ!!」

「「「「「………え?従兄弟……???」」」」」


半ば叫ぶように言えば、カオスな状況だったその場が一気に静まり返った。


田中「……い、従兄弟?アイツが?」

名前「そ。てっちゃんのお父さんと私のお父さんが兄弟なの」

西谷「……けど、さっき連絡先交換してたじゃねえか」

名前「ああ、それはねぇ。てっちゃんとは10年以上前に会ったっきりで、連絡先知らなかったんだよね。だからさっき交換したの」

「「「「な、なんだ……」」」」


はぁ〜っと大きなため息を吐いたノヤと3年生。
心做しかホッとしたような表情をしている。
ノヤの顔も元に戻ったようだ。
一体何だったんだ……?


澤村「なんだ、そういう事か。"大切な人"って言われたからてっきり……」

菅原「そうだよな、名前があんなチャラそうな人を選ぶわけないよな……疑ってごめんな、名前」

東峰「よ、よかったぁ……」

名前「だから、さっきから何の話してるんですか」


未だに彼らの話が全くわからない。
「今はわからなくていいよ」とスガさんに言われたので、深くは追求しなかったけど。


名前「……あ、そういえばノヤ。てっちゃんから伝言」

西谷「あ?俺に?」

名前「うん。なんかね、" 相当時間かかるだろうけど頑張れ " だって」

西谷「…………ンなっ、!!?///」


ノヤは一瞬考え込んだが、すぐに何のことだかわかったらしく大きく目を見開いた。
そしてなぜか分からないが、ノヤはボフッと物凄い勢いで顔を赤くした。
私の告げた言葉にいち早く吹き出したのは田中とツッキーである。


田中「ブフォwwwwww」

月島「プッ……」

西谷「ンなっ、龍と月島テメー!!笑ってんじゃねえーーーっ!!///」

名前「ねえねえ、時間かかるって何の話なの?てっちゃんから新しい技教わったとか?」

西谷「お、おおお前は黙ってろ!!聞くな!!///」

名前「いや理不尽だな!!?」


結局てっちゃんの伝言の意味も、ノヤが赤くなってる理由も、田中達が吹き出してる理由もわからなかった。
いろいろ疑問が残りながらも、私たちは仲良く学校へと向かったのである。

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