ハイキュー 『君の隣で』 | ナノ


オマケ

《研磨 side 》

山本「 ─── で、二日後には烏野と決戦なわけだが、われらが因縁の相手烏野に女子マネージャーはいるか否か!俺はいない方に焼きそばパン!」

犬岡「えーっ!俺はいた方が嬉しいからいる方で!」

芝山「僕もですっ」

山本「バカヤロウ、うちにはいねえのに向こうにだけいたら悲しいだろうが!」

犬岡・芝山「「えー…」」

山本「うっかりもしかして美人のマネがいたら俺は許さない!そん時は覚悟しとけよ烏野ーっ!!!」

黒尾「山本うるせえ!!」


……今日も山本は、相変わらずうるさい。
練習の後なのに、なんであんなに元気なんだろう。
山本は早速クロに怒られてる。


山本「おい、研磨はどっちだと思う?」


なぜか俺に矛先が向いた。
…正直、どうでもいい。
あ、でも……さっき会った名前は、マネージャーって言ってたっけ。


孤爪「…別にどっちでもいいけど…いるんじゃない?」

山本「おっ、おまえにしちゃ珍しい答えだな」

孤爪「…ちょっと楽しみだよね、烏野と試合」


そう言っただけなのに、山本はギョッとしたような表情になった。


山本「や、やる気無し男の研磨が試合を楽しみにしてるだとーっ!?」

黒尾「山本、そんな元気ならテメーだけ練習増やしてやろうか」

山本「すっ、すんません…」


本当にちょっとだけだけど、楽しみなんだよね。
烏野との試合……。


黒尾「……研磨」


すると、静かになった山本を横目で見ながらクロが話しかけてきた。


孤爪「……なに、クロ」

黒尾「…お前、さっきの女子と知り合いか?」

孤爪「…さっきの女子?」

黒尾「お前が迷子になってた時だよ。オレンジのチビチャンと一緒にいたやつ」

孤爪「…さっき初めて会ったんだけど、何?」

黒尾「……いや、何でもねえ」


そういえばさっきから、なんだなクロの様子がおかしい。
いやにボーっとしてるというか、考え込んでるというか……。


孤爪「…名前っていうんだって。もしかしてクロ、知り合い?」

黒尾「いや、何か誰かに似てる気がしてよ。……名前、ねえ……」

孤爪「…ふーん」

山本「まっ…まさか一目惚r」

黒尾「山本走り込み追加」

山本「すんませんでしたーっ!!」


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