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名前「 ─── なにしてるの?」
?「……っ!!」
いつも私が1人で遊んでいる公園。
そこに行けば、黒猫と遊ぶ1人の男の子。
名前「そのくろねこ、いっつもこの公園にいるのよね。もしかして、きみのネコちゃん?」
?「……ち、ちがう……」
名前「ふーん、そっか。……ね、ひとりならいっしょにバレーやらない?」
?「……バレー……?」
名前「うん!ボールをこうやって、ポンポンするの!たのしいよ!……あ、あたし名前!きみは?」
?「……てつ、ろー……」
名前「てつろー……じゃあてっちゃんか!よろしくね!」
?「……うん!」
その黒髪の男の子は、ニコリと笑って頷いてくれた。
******
─── そこから、バレーをして遊び始めた私たち。
バレーはいつも1人でやってたから、2人で遊ぶのは新鮮だった。
無我夢中で遊んでいて、気付けば空は茜色になっていた。
名前「えー!もうかえっちゃうの!?」
?「……パパが待ってるから」
名前「そっかぁ……じゃあ、きをつけてね!」
?「うん。……また、きてもいい?」
私を不安げに見上げながら、そう尋ねるてっちゃん。
その言葉に、私は笑って頷いた。
名前「うん!まってる!!またね、" くろねこのてっちゃん "!」
?「……うん。ばいばい、" かわいい名前ちゃん "」
───すごく懐かしい、夢をみた……
気がする。
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