桜恋録 | ナノ


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沖田「……へぇ、隠れんぼ?たまには可愛いこと言うじゃない」

名前「たまにはって何だよ、私はいつも可愛い女の子じゃないってか」

沖田 「小さい子みたいで可愛いねってこと」

名前「なんか思ってたのと違う方向からバカにされた」



くっそう沖田さんめ、いつも私をいじりやがって!



藤堂「隠れんぼかぁ、たまにはいいかもな!」

原田「ちょうど暇してたしな」

永倉「いいぜ、やろうぜ名前ちゃん」

千鶴「私も久しぶりにやりたいです!」

沖田「えー、じゃあ僕も入ろうかな」

名前「きっとそう言ってくれると思ったぜ心の友よ!」



参加者は私と千鶴、左之さん、平助、新八っつぁん、沖田さんの6人。

まあ、ちょうどいいでしょ!
土方さんがお出かけ中の今なら騒いでも怒られないし!

じゃんけんをして、鬼は平助になった。



藤堂「よーし、すぐ見つけてやるからな!100数える間に隠れろよ!……いーち、にーい……」

名前「うおおおおおおおおお!!」



私はものすごい勢いでその場から走り出す。

屯所内はそんなに隠れる場所が多いわけじゃないからな、早い者勝ちだ!!



……しかし早い者勝ちとはいえ、なかなかいい場所が見つからずにさまよってしまった私。
遠くから、「87、88、」という平助の声が聞こえる。

まずい、時間が無い!!!

私は咄嗟に1番近くの部屋に入る。
誰の部屋か見ないで入ってしまったが、誰もいないし隠れても大丈夫そうだ。


……てか、こんな殺風景な部屋で隠れる場所なんて1つしかないじゃないの。
私は勢いよく押し入れを開けた。

だが、



名前「うわああっ!?……うぎゃ!?」



目の前の光景に驚き、思わず声を上げてしまう。
それも束の間、私は押し入れの中に引きずり込まれた。

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