桜恋録 | ナノ


3



………確かに。

ここは斎藤さんの部屋だ、面白そうなものは何も無い。
こんな殺風景な部屋だからね、暇になるのも仕方がない。



藤堂「な、名前。未来の面白い遊びとか何かないのか?」

名前「未来の遊び?」



急にそんなこと言われても……。
こういうこと聞かれた時に限って全然思いつかないの、あるあるじゃね?



名前「うーん、じゃあまたマジカル副長やる?」

藤堂「!?」

永倉「ん?なんだそりゃあ?」

名前「平助に聞いてみなよ」

藤堂「おいやめろよな!!」



平助を見れば青ざめて冷や汗をかいている。

いやわかるよ、うん。
あの時の土方さんヤバかったもんねマジで。(No.6 藤堂さんと日向ぼっこ)

平助にとってはトラウマ級だったのかな?
ま、私はもっとやばいの経験してるけどね!(謎のマウント)



名前「ごめんごめん嘘だって!今のナシ!」

藤堂「お前ってさ本当に……」



平助が何かブツクサ言ってるけど気にしない。

うーん、難しいな。
ゲーム系は江戸時代のもの縛りになったり言い換えが必要だったりでかなり面倒くさい。

みんなが知っていて、楽しめそうなもの……。


……ふと、先程まで私が向かっていた机が目に入る。

その上には本と、紙と筆。



名前「………そうだ!!」



あるじゃん!

江戸時代にあって、みんなで楽しめるもの。
そして尚且つ、私が実はめちゃくちゃ得意なもの!!



名前「ね、折り紙やろうよ!!」




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