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──── 夢を見たんだ。
ひどく、不思議な夢を……。
気づくと、私は不思議な空間にいた。
何もない、真っ白な空間だ。
名前「……なに、ここ…?」
ふと、視線を感じて前を見ると、小さな人影が。
名前「……だれ?」
私は、恐る恐る話しかける。
その子が、クスリと笑ったような気がした。
神「吾輩は神である。名前はまだない」
そう得意気にピンと人差し指を立ててウインクする自称神様。
……みなさん、何か痛い奴がいます。
神「痛い奴とか思わないでくれる?」
名前「すみません勝手に心読まないでもらえますか」
神「自分より僕の方が可愛いからって僻まないでほしいな」
名前「いやいや、遠くて見えないからもっとこっち来てよ、ついでに殴らせろ」
神「あ、そうなの?」
殴るという言葉を完全にスルーしてそいつはこっちに来た。
腹が立った私は殴ろうとしたが、あっさり躱された。
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