桜恋録 | ナノ


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藤堂「だけど全然意味わかんねぇの」

名前「え、そうなの?どんな?」

藤堂「『梅の花一輪咲いても梅は梅』…とか」

名前「なにそれどゆこと」

藤堂「な、わかんねぇだろ。一輪だろうが二輪だろうが梅であることに変わりはねぇしな」

名前「ねね、あとはどんなのあるの?」

藤堂「『朝茶呑みてそちこちすれば霞なり』…とか」

名前「なにそれどゆこと」

藤堂「朝に茶飲んで何やかんやしてたら雨が降ってきたんだろ」

名前「……ごめん、だから何?」

藤堂「知らね」



なんだかよくわからんなぁ、俳句ってやつは。
これが風流ってもんなのかな?



藤堂「あ、そうそう!あと、『公用に出てゆくみちや春の月』ってのもあったな。でもこれはこの間新八っつぁんと左之さんと飲んでる時に、『公用』を『小用』に変えといてやったぜ!」

名前「ブフォwwwな、なんで厠に行くのを風流に詠んでるのwww」

藤堂「な、傑作だろ!」



私と平助は、マジカル副長をやっていた事を忘れて大声でゲラゲラと笑う。
や、やばい、笑いすぎてお腹つる!!


……だけど。




土方「……おい、てめぇらァ…」





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