桜恋録 | ナノ


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名前「いい天気だなぁ〜……」



ぽかぽかと暖かい陽を浴びながら、私は縁側に座ってのんびりとお茶を飲んでいた。

さっきまでは千鶴と洗濯物を干してたんだけど、千鶴は斎藤さんの巡察について行ってしまった。
いやー、今日も可愛かったよ千鶴。

それに、斎藤さんが巡察なので今日の稽古は午後からになった。
ということで、久々にのんびりさせてもらってる。


……なんだか眠くなってきた、暇だし。

ふわあ、と大きな欠伸をひとつした時だった。



藤堂「随分でっかい欠伸だな」

名前「あ、藤堂さん!おはよう」

藤堂「おはよ」



やべ、欠伸見られてたわ恥ずかし……。



藤堂「何やってんだ?こんな所で」

名前「光合成」

藤堂「え、植物?植物だったの?」

名前「日向ぼっこだよ」

藤堂「……なんか本当平和な奴だよな、名前って」

名前「いいじゃん気持ちいいし。あ、藤堂さんも一緒にしようよ」

藤堂「オレも?……ま、たまにはいいかもな」

名前「だしょだしょ」

藤堂「(だしょ……?)」



2人で縁側に座ってぼーっとする。

……なんだかすごくほっこりするなぁ。

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