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名前「す、すごい!和服がいっぱい!」
和服大好き人間な私には天国みたいな店だ。
目移りして、店の中をキョロキョロ見回していると、
原田「これなんかどうだ?」
と、原田さんがいきなり和服を持ってきた。
は、早い……さすがだ。
原田「……お、なかなか様になってんじゃねぇか」
名前「マジですか!そんじゃこれで!」
お店の滞在時間約5分。
こんな所で最短記録更新しました、ありがとうございます。
私はさっそくお店の厠を借りて着替えた。
名前「ジャジャーン!!どうですか!?」
原田「(じゃじゃーん?) お、いいじゃねえか、似合ってるぜ。……あー……しかし、あれだな……」
へへへ、原田さんに似合ってるって言われちゃったよ(〃▽〃)テレッ
なーんて思いながらニヤニヤしていると、原田さんがちょいちょいと手招きをしている。
そこには椅子?みたいなのがあり、そこに座らされた。
名前「……?何ですか?」
原田「ちょっとじっとしてろよ?」
と、ポニーテールにしていた私の髪が、はらりと解かれた。
そして何やら懐から紐を取り出して、私の髪を弄る原田さん。
……結ってくれてるの?
原田「……こっちの方が合ってるぜ」
手を離されたので、私は鏡を取り出して見てみる。
名前「……えっ、なにこれすごい!これ私!?すごいね原田さん!」
原田「まあ、な」
ふわりと優しげに微笑む原田さん。
一体何なんだこの人は。
女慣れしてるだけで髪も結えるのか……?
あっ、でも左之さんも髪結ってるし。
この時代の男の人は髪結えるんだな、すげえ。
原田「んじゃ、そろそろ帰るか。あんまり遅くなると土方さんが怒るからな」
名前「はーい!」
……と、言いながらも原田さんは帰り道、お団子を奢ってくれた。
イケメン!!!!
イケメンすぎるよ原田さん!!!!
結婚にするならこういう人にしないとね!
(わぁ!名前すごい似合ってるよ!)
(ありがとう千鶴可愛いよ千鶴)
(気持ち悪いなぁ、あんまり近づいちゃだめだよ千鶴ちゃん)
(沖田さんひどい笑顔で毒舌)
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