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──── 足音を立てないように広間へ近付き、そっと数ミリ襖を開けて中の様子を見る。
……しかし中の様子に、私は愕然とした。
え、なにこれお通夜?
なんで誰も喋ってないの?
なんで平助も新八っつぁんも騒いでないの?
なんで沖田さんも近藤さんも笑ってないの?
なんでこんなに空気重いの?
なにこれ気持ち悪いんだけど。
気持ち悪い通り越して怖いんだけど。
……さすがの私でも、この空気の中入っていくのは気が引けた。
やっぱり、部屋に戻ろう。
そーっとその場を去ろうとした、その時。
──── ガツッ………
名前「ぎゃーーーーーっ!!!!!」
………壁に、足の小指をぶつけた。
私は足の小指を抑えてその場で転げ回る。
いってえ!!!いってえ!!!!!
ちょ、ヤバイマジで思いっ切りやったわ、小指もげそうなんだが!!!
うぬおおおおいてえええええ!!!!!!
と、1人悶えていると。
藤堂「 ──── 名前っっっ!!!」
いつの間にか襖が開いていて、平助が立っていた。
名前「……へ、すけ……あ、はは………お、お久しブリーフ………」
なんと言っていいかわからず、私の顔は引き攣る。
てか小指痛い!!!
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