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襟巻き探しの旅でまず初めに会ったのは沖田さん。
名前「あ、沖田さん!」
沖田「名前ちゃんじゃない、また土方さんの所に怒られに行くの?」
名前「今日は違いますぅー。ね、何か白い布持ってない?長めのやつ!」
沖田「白い布……?」
沖田さんは少し考え込むと、何かを閃いたような顔になった。
沖田「あるよ」
名前「え、本当に!?」
沖田「僕の部屋においでよ」
名前「やった、ありがとう!」
まさか一発目からビンゴとは!今日はツイてるね!
…………と、思ったんだけど。
名前「ぎぃぃいぃやああああああっっっ!!!???」
数分後、屯所中に私の悲鳴が響いた。
沖田「ちょっと、うるさいんだけど。何?」
名前「何?じゃないよ!!な、な、なんで着物脱いでっ、!?」
あろうことか、沖田さんは部屋に入った途端いきなり着物を脱ぎ出したのだ。
目の前には、沖田さんの引き締まった上半身が……。
悲鳴を上げたおかげで、ギリギリ上半身だけでストップできた。
名前「って、股引に手をかけるな!それ以上脱ぐな!!」
沖田「白い布が欲しいって言ったのは名前ちゃんじゃない」
名前「言ったけども!なんで!?なんで脱ぐの!?」
何このサービスショット!?
嬉しいか嬉しくないかと言われたら嬉しいけども、さすがに刺激が強すぎる!!!
私にはまだ早い!!!
沖田「まだわからないの?長い布って言ったら褌しかないってこと」
名前「だったらそれを口で言え!!!」
顔を真っ赤にして怒鳴る私を見て、沖田さんはケラケラと笑い出した。
くっっっそ、笑うとめちゃくちゃかっこいいのが腹立つ!!!
沖田「だって名前ちゃん、こういうの好きでしょ?期待した?」
名前「なんでだよ!!」
こいつ、私を何だと思ってんだ!!
変態みたいに言いやがって!!!(あながち間違いではないけども)
名前「千鶴だったらこんなことしないくせに!!」
沖田「千鶴ちゃんは女の子だからね」
名前「私が女じゃないってかコノヤロー」
マジで最低だこの男、こんな純情な乙女になんてことするんだ!!
沖田「あれ、どこ行くの?」
名前「布探しに行くの!あんたに期待した私が馬鹿だったわ!!」
私は吐き捨てるようにそう言って部屋を出る。
すると何故か沖田さんもついてきた。
名前「………なに」
沖田「そんなに怒らないでよ。面白そうだから僕も手伝ってあげようと思って」
名前「あんたへの信頼はさっきので全て消え失せてるわ」
沖田「えー残念だなぁ、せっかく近藤さんに聞いてあげようと思ったのに」
……ピクリ、とその言葉に反応した。
何だかんだで私は、目的のために手段を選ばない人間らしい。
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