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その日の夕方。
──── スパーン!!
と、勢いよく障子戸が開いた。
永倉「斎藤!大丈夫か!」
藤堂「一君倒れたって……って、あれ?」
沖田「……心配して来てみれば……へぇ……」
お見舞いにやって来た3人が見たのは。
安心しきった表情で眠る一君と、
その隣で、一君の手をしっかり握ってスヤスヤと眠る私の姿だった……。
(ぶえっくしょーーーい!!!!)
(うおっ、お前も風邪か?)
(うー多分…新八っつぁんも気を付けてね…)
(ふーん……一君と接吻でもしたわけ?)
(はぁ!?接吻!?沖田さん何言ってんの!?)
(だってこの間手ェ繋いで仲良さそうに寝てたじゃない)
(ぎゃああああ何故それをーーーー!?一君助けて誤解といて!!!)
(……俺は何も覚えていないのだが)
(嘘だと言って一君)
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