桜恋録 | ナノ


6


その日の夕方。


──── スパーン!!

と、勢いよく障子戸が開いた。



永倉「斎藤!大丈夫か!」

藤堂「一君倒れたって……って、あれ?」

沖田「……心配して来てみれば……へぇ……」



お見舞いにやって来た3人が見たのは。

安心しきった表情で眠る一君と、
その隣で、一君の手をしっかり握ってスヤスヤと眠る私の姿だった……。








(ぶえっくしょーーーい!!!!)

(うおっ、お前も風邪か?)

(うー多分…新八っつぁんも気を付けてね…)

(ふーん……一君と接吻でもしたわけ?)

(はぁ!?接吻!?沖田さん何言ってんの!?)

(だってこの間手ェ繋いで仲良さそうに寝てたじゃない)

(ぎゃああああ何故それをーーーー!?一君助けて誤解といて!!!)

(……俺は何も覚えていないのだが)

(嘘だと言って一君)

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