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原田「 ──── 名前」
名前「あっ!左之さん!」
私の部屋の前に左之さんが立っていた。
左之さんは、「よ!」と言ってウインクをする。
うほほ、かっこよ!!
今のでなんだか疲れが取れた気がする!!←
原田「寒かっただろ、俺の部屋に来ねえか?火鉢準備してあるぜ」
名前「え、行く!!」
左之さんの部屋だって!!
いつも飲む時は私の部屋だし、何気に初じゃね?
うへへへへへへへへへへ。
名前「 ──── あ、あったけぇぇぇ……」
左之さんの部屋はポカポカと暖かかった。
左之さんは火鉢で温まっている私を、優しい眼差しで見ている。
惚れてまうやろーーー!!!
原田「……その下緒、いいじゃねぇか」
左之さんは、私の刀に新しく付けられた下緒に気付いてくれたらしい。
名前「でしょ!?千姫にもらったの、これ千鶴と色違いなんだよ〜!」
原田「よかったじゃねえか」
名前「うん!」
左之さんは私の頭をいつも通りワシャワシャと撫でてくれる。
原田「……そういやお前、結い紐はどうした?」
名前「あ、そうだった!実は切れちゃったみたいで無くなっちゃったの……」
……よく考えたら、あの結い紐は左之さんから貰ったものだったのに。
そう思うと、なんだか悲しくなってきた。
原田「お、おいおい、なんでそんなに泣きそうな顔してんだ?」
名前「だ、だって……あれ、左之さんに貰ったものだから……」
私がそう言うと、左之さんは「なんだ、そんなことか」と言って笑った。
そして机の引き出しから何かを持ってくれた。
原田「まだ予備のがあるからな、結ってやるよ」
名前「本当!?やったーー!!」
むほほほほほほほほ←
苗字名前は左之さんといると変態度が増すらしいです。
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