桜恋録 | ナノ


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名前「 ──── えっ………?」



私は今聞いた言葉が信じられず、思わず聞き返した。



名前「すみません、今何て……?」

土方「これを問題を起こさず届けて昼七つまでに戻ってこれたら、今後は見張り付きでの外出を許可するっつってんだ。二度言わすな」



う、うそ………。
外出許可!?!?



名前「えっ、な、なんで急に……?」

土方「……なんだ、いらねえのか?」

名前「い、いりますいります!是非やらせてください!!」

土方「ったく……」



土方さんは持っていた封を私に差し出す。



土方「これをいつも世話になっている商家に届けてくれ。これが地図だ」

名前「は、はい……」

土方「いいか、寄り道するんじゃねえぞ。少しでも時間を過ぎれば外出許可は出さねえ。いいな?」

名前「はっ、はい!」



私は封を受け取って部屋から出る。

そしてしばらくその封を見つめて……




名前「よっしゃーーーーーー!!!!!」


土方「うるせえ!!騒ぐんじゃねえ!!!!」



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