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春めいた、長閑な日であった。
木々の梢は新芽の色で朧に彩られ、まるで絹のように柔らかな光が天から降り注ぐ。
白い蝶達が雪のように群れているのを見つめるのは、静かな青い瞳。
斎藤「……」
木々の間を通り抜ける柔らかな風が、藍がかった美しい髪を揺らす ─── 。
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