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沖田「じゃあ、何で手繋いでたのさ?明らかに良い感じの雰囲気だったじゃない」
名前「そ、それは…迷子防止って、一君が…」
沖田「…ふうん」
原田「…成程な」
名前「えっ、何その反応」
沖田・原田「「いや別に」」
名前「阿吽の呼吸じゃん」
何やら意味深な表情で顔を見合わせている沖田と原田であったが、その真意は名前には伝わっていない。
土方が丁度いい場所を見つけたようで足を止めたため、二人が放ったその言葉の真意を名前が深追いすることは無かったのだ。
土方「此処なら丁度良いんじゃねえか」
藤堂「おっ、そうだな!さっきよりか人も少ねえし」
永倉「名前、見えるか?俺が肩車してやろうか」
名前「いや流石に見えるよ!?新八さんの中で私ってそんなに小さいの!?」
沖田「小さいよね」
永倉「ああ」
名前「ちょっと!私、平助とそんなに変わらないじゃん!」
原田「平助も小せえからな」
藤堂「急に巻き添えで貶されたんだけど!?」
土方「ったく、いつにも増してうるせえなお前ら…」
周りに人が多く賑やかな為か、いつも以上に大きな声で話している名前達。
年に一度の花火だ、気分が高揚しているのだろう。
呆れたような声を出した土方だったが、怒っているようには見えない。
名前「あっ、そうだお団子!お団子配りまーす!」
藤堂「おっ、待ってました!!」
名前「一人2本ずつね!残りは兄様と山南さんと源さんの分だから!」
沖田「はーい」
永倉「おおっ!美味えなこの団子!!」
名前「早っ!!」
さすがは評判の良いお松の団子屋の団子だ。
皆、待ち時間の間にあっという間に食べ終えてしまったのである。
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