「っく、南雲やめろ……!」
「やだよ。黙って犯されてて」
「ふざけんなっ、ここを何処だと……ぅ」
「今日は使う予定のない生徒指導室」
興味のないような声で淡々と話す南雲に泣きそうになる。
まずこの教室に用事を頼んだ土方さんを恨むとしよう。
そんで南雲に会ってしまった俺の運も恨む。
教室に入った途端、目の前に南雲がいて、胸ぐらを掴まれ床に叩きつけられた。
まるで俺が来るのを分かってたように。
ネクタイを外されて手首に巻き付けられたところでやっと状況が理解出来たのだから、それまでの行動はどんだけ早かったんだ。
未だに背中が痛い。
加えて固い床に寝せられてるんだから痛み増幅だ。
手首に巻き付けられたネクタイをほどこうとしても更にきつくなるだけだ。
「こなくそ……!っ、あ、やめっ」
「さっきから逃げようとしてるみたいだけどやめときなよ、殴られたいの?」
「……さらりとDV発言するお前を心の底から怖いと思う」
「そう?ありがと」
褒めてねぇ、と言おうとしたが晒されてる突起に吸い付かれ上擦った声に変わってしまった。
それに南雲が笑った気配がして、大きく溜め息をついた。
ここまできたら抵抗も無意味だ。
諦めようとした瞬間。
「失礼しまー……ぁ」
扉が開いて中に人が入ってきた。
「…………」
総司に、見られた。
死にたい、今すぐ死にたい。
いや、殺してくれ。
「うーわーこんなとこで何盛ってんですか左之助先生」
「俺かよ!?逆だろ!」
「いえ、僕の目にはあなたしか写ってないので」
「むしろ写さないでくれ頼むから!」
「……てかさぁ、さっさと失せてくれないかな?取り込み中だって分かるだろ?」
「言われなくても用が済んだらさっさと出てくよ。何が好きで君と同じ場所にいなきゃならないのさ」
険悪なムードが流れるなか一人心の中で泣いた。
この様子じゃ助けを求めても無駄だろう。
せめて早く立ち去ってくれと願っていると南雲がガリッと突起を引っ掻いた。
「ひ、あっ!」
うわ、消えたい。
「……何、見せつけたいの?」
「いや、これ聞いたらお前もやる気にならないかなあと思って」
「……は?」
南雲の言葉に声をあげたのは俺で、総司は目を細めた。
「何が言いたいの?」
「一緒に原田のこと犯さないかって言ってんの」
はあぁぁああ!?何言ってんだこいつ!
と、心中で叫ぶ。
南雲はニヤニヤとしながら総司をからかってるようにも見えた。
総司は呆れたように嘆息した。
「……僕にそんな趣味ないんだけど」
その通りだ総司!
俺になんか欲情する南雲が間違ってるんだ!
断って出ていってくれ、あわよくば助けてくれ!
しかし、やっぱり俺は運が悪かったらしく、その願いはあっさりと却下されてしまった。
「……でも、左之助さんを啼かすっていうのには興味あるなぁ」
「……お前と意見が一致することもあるんだな」
この黒い微笑み浮かべる生徒から本当に誰か助けてくれ。
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この二人組んだら左之さん泣くしかないでしょwww
左之受け増えろーい\(^o^)/