あなたに憧れていた。





あなたに焦がれていた。





あなたに愛されたかった。





あなたを、愛したかった。










秘めていた感情はいつしか抑えきれなくなっていた。





名前を呼ばれる度に鼓膜が痛いほど震えて。


指先が触れる度にそこがチリチリと焼けるようで。


笑顔を向けられる度に目が融けるようで。





何故か思いとは裏腹に身体が拒否反応を起こし続けた。


俺の身体は、思考は、じわじわ侵されていって、崩壊寸前。





俺を呼ばないで。



俺に触れないで。



俺を見ないで。





脳裏に響く残響は、


『俺はお前が────』


俺を壊しタ















びしゃり、と血肉が刀から滑り落ちる音がする。





荒い息を吐きながら肩を揺らしているのは


肩と手を赤く濡らしているのは


涙を浮かべて俺を見上げるのは





「さ、斎藤っ……?」





俺の名を呼ぶのは










愛しい愛しいあなたでした。















密室殺人

(俺の中で、オレが死ンだ)




















アンケの病み、暗めにコメントされていた「すれ違いな斎土」を書いてみた。
分かりにくいですよねー\(^P^)/

話の内容的には土方さん好きすぎるのに叶わないって思い込んでギリギリな精神状態だった斎藤さんに土方さんが告る。
叶わないって思ってる斎藤さんにとってはそういう冗談とか夢とかマジいらん、みたいな感じで現実なのに土方さんを斬っちゃったよ、てな感じです。
説明長くてごめんなさい。
コメントしてくださった方、ありがとうございました。

ヤンデレって本当に楽しい^^





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