一昨日は用事があって外に出ていた為夜遅く寒空の中歩いて帰った。

昨日は何時ものように会議をしたがそこで大分大声を上げた。

その夜には少し寒気がしたが何の問題もなかった。

そして朝目覚めて、喉に違和感を感じた。





「声が出ない?」


驚いた顔をする近藤に土方はこくりと頷いた。
朝、隊士に挨拶をされた際返そうとしたら声が出なかった。


「それは大丈夫なのか!?何かの病か!?」
「…………っ」


勢いよく肩を掴んで問いかけてくる近藤に土方は落ち着けと言わんばかりに逞しい腕をぽんぽんと叩いて、持参した和紙にさらさらと筆を滑らせ、書き終えたところで近藤へ向ける。


『多分ただの風邪だ。思い当たることが山程あるからな』


苦笑する土方に近藤は眉を下げる。


「本当か?」


土方はこくりと頷き、また紙に書き上げる。


『一応医者のところには行ってくる』
「ふむ、そうだな……それでは隊務も大変だろうしな」


困ったように笑う近藤に土方は項垂れるが、気にするなと頭を撫でられた。


「しかし、一人で行くのは無理があるんじゃないか?喋れないのだからいろいろ大変だろう」
「……、」
「近藤さん、あんた一人で何を……って、土方さんもいたのかい」


近藤の言葉に大丈夫だと書こうとすると広間に背の高い二人が不思議そうに入ってきた。原田と、永倉だった。















こちらだけで展開させていくつもりの永土のミニシリーズの序章でした。
気ままに更新していきます^^
喋んないで口ぱくぱくさせたり上目で何か伝えようとしてくる土方さんって絶対可愛い。




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