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青春 楽しんだモン勝ちや!!
02







「謙也ー!!」


紗和は席に座ってる謙也に後ろから抱きついた。


「うわぁ!!何すんねんボケ!!!」


「ねぇねぇ、謙也さ、ペン回し上手だったよね?」


「ペン回し?そら、そこら辺の奴等より上手い自信はあるけど…」


「教えてっ!!」


「は?」


「だから、ペン回しのやり方教えてよー」


「紗和、何があったん?それと、無闇に抱きつくの止めなさい」


謙也の隣で話を聞いていた白石が紗和に尋ねると紗和は、待ってましたと言わんばかりの笑顔で話しはじめた


「あのね!あのね!!昨日ね、テレビでペン回しの特集やっててね!そこに出てた人たちがみんな格好よかったの!!!」


「うん、で?」


「でね、その人たちの理想の女の子がね?ペン回しが上手な子なんだって!」


「だから紗和もペン回しをやろおと思ったん?」


「うんっ!!」


「あんな、紗和…」


「なに?」

「紗和がいくらペン回し上手くなったって、そいつらに会えるわけあらへんやろ?それに、ペン回しが上手い奴はみんなヘタレなんやで」


「えっ?うそ〜」


「嘘やあらへん。謙也がいい見本や」


「おい白石っ!何堂々と嘘教えてんねんっ!!それに俺はヘタレちゃう!!!!」


必死に否定する謙也を紗和は横目でみてから、そうだよね。と呟いた


「どんなに格好よくても、謙也みたいなヘタレは嫌だな…」


「ちょお待てや紗和!何納得してん」


「謙也、やっぱりペン回しはいいや。ヘタレになりたくないから!!」


紗和は謙也にとびきりの笑顔で言った。



ヘタレは嫌!



(やっぱり彼氏にするなら、謙也より蔵ノ介みたいな性格の人がいいよね!)(当たり前やん)(お前ら覚えときや)






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