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青春 楽しんだモン勝ちや!!
01






「あっ!蔵ノ介ー謙也ー!!おはよー!!!」


朝練を終えた白石と謙也が校舎に入ろうとしていた所、2階の教室の窓から身を乗り出してる紗和が大きく手を振っていた


「おはよさん、今日も元気やな」

「もちろん!」


「元気過ぎてウルサい位やけどな。」


「ヘタレよりはマシですよー!」


「なっ!?ヘタレちゃうわ、アホ」

「アホって言う方がアホなんだよ!アホ謙也ー」


「こら紗和!そない大声出したら目立つやろ。やめさい」


「えー、蔵ノ介は謙也の見方なのっ!!?」


「どっちの味方でもあらへん。それと、窓から身を乗り出すも止めなさい」


「私の見方じゃない蔵ノ介の言うことは聞きませーん」


「…そないな態度とってええん?」


黒い笑みを浮かべた白石はそう言って左腕をあげた


「な、べ、別に毒手なんか怖くないもん!!」


「そうなん?なら、包帯…外しても問題ないよな?」


「えっ…?」


シュルシュル


白石が包帯を外してるのを呆れた顔で見る謙也とは別に紗和はみるみる青ざめていく


「ま、待って!!蔵ノ介っ!!!!」


「なん?」


「おりる!!おりるから毒手は止めてっ!!!」




そう言って、窓から離れた紗和を見て白石は優しく笑うと包帯を巻きなおした


「俺らが教室行くまで、大人しく席に座っときや?」


「紗和はホンマにアホやな」




毒手は勘弁



(蔵ノ介っ!!ちゃんと席に座ってたよ!!)(ん、ええ子やな)




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