name change新学期（3-2）
はじめましてか?
浪速のスピードスターの忍足謙也や
今日、俺らは中3へ進級したんや
クラスには、テニス部で仲のいい、白石とマネのななと一緒でラッキーゆうたら、ラッキーなんやけど…
｢あぁー!!!!!蔵のバカぁぁぁ!!!!!!!｣
｢ええやん、飴くらい…。女の子やろ、優しゅうなきゃ駄目やで｣
｢よくなぁぁぁい!｣
アイツら…
ウ ル サ イ ねん
話の内容からして、白石がななの飴でも勝手に食べたんやろ…
ホンマ、アイツ飴好きやな…
｢謙也ぁぁぁぁ!!!!!｣
もっのそい、速さでななは俺の席まできた
早ｯ!!!?
浪速のスピードスター顔負けの速さやんι
陸上の方が向いてるんとちゃうか
｢謙也ぁ、蔵がｯ!蔵がぁぁ｣
｢ドンマイや…なな｣
耳元で叫ぶなや
めっちゃうるさいの知っとんのか?
つか、俺んとこ来るなや…
白石にものそい睨まれてるやんｯ!!
｢なな…それくらいにしぃや…｣
｢蔵…｣
｢謙也が困っとるで?なぁ?謙也…｣
顔は笑っとるけど目が笑っとらんよ…白石……
｢じゃぁ、許す｣
ななはニコっと笑いながら言った
｢機嫌直るの早ｯ!!｣
あかん…
思わず叫んでまったι
｢謙也うるさいで…｣
｢静かにしてよね!｣
｢お前らに言われとぉないわっ!!!!｣
その後も、俺は2人にからかわれ続けた
ホンマにムカつくわ
「こんな風に笑いながら過ごせるの…あとどの位だろね…」
突然、なながぽつりと呟いた
「何しみじみ言ってんのやι入学式昨日やったばっかやろ」
すかさずツッコむ俺にななと白石は冷めた目を向けてきた
｢謙也…空気読めや｣
｢もぉ、謙也つまんない!!今は、演劇『青春-愛と友情の三角関係-』をやってる途中でしょ!!｣
ななは、人差し指を立てて怒った
｢知らんわっ!!いつ始まったんや、そんなモンっ!!つか、ネーミングセンス無さ過ぎやろｯｯ!!!!｣
｢謙也が怒った!!!ヘタレのくせにっ｣
｢謙也、ヘタレに短気なんて最悪やで。｣
笑いながら言うななとため息をつきながら言う白石
｢何やねん!お前ら!!!!!｣
新学期早々。
俺は最悪なクラスやけど卒業するときには、いい思い出になってることを切実に願った
fin
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