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届かない思い







私の好きな人は


近いのに…


一番遠い存在ー…




「なな」



休み時間、名前を呼ばれ教室の前のドアを見ると


そこには…



氷帝学園 生徒会長兼 テニス部部長のわたしの幼なじみ、

跡部景吾が居たー…




女子たちは、黄色い声をあげてる

まぁ、人気あるから仕方ないけど、正直うるさい



そんなことを思いながら、机の中にある辞書を取り、景吾の所へ行く

「はい、これでしょ。忘れたの」


そう言って辞書を渡す




「ククッ。解ってんじゃねぇか。」



景吾は、不適な笑みを見せながら言う




「伊達に幼なじみやってないよ」





「それもそうだな。」

そう言って、壁により掛かる景吾



そんな姿を見て、一段と黄色い声をあげる女子…



「相変わらず人気だね?景吾、」



女子たちを見ながら言う




「何だ?ヤキモチか?」



笑いながら聞いてくる景吾


あぁ…私の大好きな笑顔だ

うん、ヤキモチだよ?


でも、私は素直じゃないから…

「違うよ」


思ってることと違う事を言っちゃうんだ

「ククッ。冗談だ」


景吾は、私の頭を辞書で叩いてから、自分の教室へ戻っていた



一人のこされた入り口





「……、痛いよ。バカ景吾……。」





私は頭を押さえながら言う





「でも、好きだよ……景、吾、」





私の呟きは誰の耳にも届かない




"好き"ー…






この一言を言える勇気を私にください。

幼なじみという関係が崩れるのが怖いという私を―…




助けてくれますか?





今日もまた、想いを伝えられない





「大好きだよ。景吾…」





Fin





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