name change
07





「ひっく…ふぇ…」


合宿2日目
夜ー…

名前は泣いていた


「泣きやめよっ!大丈夫だから、な?」


名前に励ましの声を掛ける岳人だが、岳人の手は忍足の服をガッチリと掴んでいるι
何故こんなことになったかというと…

数時間前ー…


昨日と同じように練習を終えたR陣と名前が夕食をとって居るときに岳人が一枚のDVDを取り出した


「なぁなぁ!!この後にみんなでコレ見ようぜっ!!」


「なんや?それ」



「"一人かくれんぼ"…ですか?」


「宍戸さん、知ってますか?」


「知らねぇ」


「あん?何だそれは」


「ホラー映画」


「さっすが日吉!!」


日吉が答えると岳人は嬉しそうに飛び跳ねる


「おもしろそー!!俺も見たいC」「ふん、まぁ 暇つぶしにはなるんじゃねぇの?」


「まぁ、跡部が言うんならしゃーないわ」


見る気満々のR陣に対して、一人浮かない顔をしている名前に長太郎が声をかけた


「どうしたの?名前ちゃん」


「………」


「どうした?」


「具合悪いんか?」


何を言われても反応しない名前にジローが言った

「もしかして名前、怖いのー?」


名前は、ジローの問いに目に涙を浮かべながら小さく頷いた


「怖いだけかよ」


「めっちゃ、心配したわ」


その後、R陣は名前に怖くないから、とか平気だろ、とか色々と声を掛けるが名前は見たくないの一点張りだった

「…絶対、見たくない…」


「だったら、名前ちゃんは、一人で部屋に居れば?」


長太郎の提案に、R陣は、名前が見たくないならそれしかないな と意見に賛成したが、名前は跡部の服を握って放さない


「どうした名前?部屋に行かねぇと始まるぞ」


すでに、DVDをセットしている岳人とジローを見て跡部は言ったが、名前は握る力を強めた


「……は……わい」


「あん?」



小さく呟いた名前に跡部は聞き取れず聞き返す


「一人は、怖い…か、ら 嫌…」


名前の言葉を聞き、跡部は小さく笑った


「クック じゃぁ、ここに居るか?」


「うん…」

小さく頷いた名前は、跡部の服を強く握りしめた
その後、ホラー映画の上映会は始まった

そしてー
現在に至る


「ひくっ…ひく」



映画が終わり数分が経っても泣きやまない名前


跡部は名前の頭を撫でながら、R陣に告げた


「明日の朝も早いから、もう寝ろ。」


跡部の言葉を聞き、皆が移動しようと思ったとき、名前が口を開いた


「…なで、…た、い」


「??」


「なんや?名前…もう一回言ってみてや」



「一人で…寝るの怖い、から…みんなで寝、よう……?」



大好きな名前に、上目遣い+涙目で言われたら断れるはずのないR陣は、みんなで寝ることになった



みんなで寝れば怖くない
(修学旅行みたいだC)(こんな修学旅行は嫌ですけどね)(ホンマ可愛くない後輩やね。日吉)







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