name change
01









氷帝学園中等部ー…

お金持ちばかりが集まる超セレブ学校には、全生徒(特に女子)から絶大的な人気を誇る美形集団がいた…


「「「キャー!跡部様ぁ!」」」


「忍足くーんっ!!!」


「鳳くん格好いい」


氷帝学園男子テニス部である…



「うわぁ〜いつ見ても凄い女の子たちだぁ…」


R陣の中心から周りの黄色声とはちがうソプラノの声が聞こえた


「おい、名前!出たら押しつぶされっぞ!!」


「岳人先輩、私そんなにドジじゃありませんっ!!」


「お前は小せぇから分かんねぇぞ」


「そんなに小さくありませんっ!宍戸先輩が大きいだけです」


セミロングヘアで目の下に泣きボクロが印象的な彼女・・・


跡部名前は、氷帝学園男子テニス部部長であり生徒会長である跡部景吾の妹である。
しかも、テニス部のマネージャーもしており、R陣のお姫様的存在だった。


「「きゃぁぁぁあ!!!名前様よっ」」

「「今日も可愛いー」」


「ありがとうございます」


本来なら、テニス部マネージャーというだけでイジメの対象となるのだが、名前は違った。跡部景吾の妹というのもあるが、とても可愛らしい顔・性格をしており、氷帝のお姉様方のお気に入りなのである。

つまり…


氷帝のお姫様


「すごい人気だC」


珍しく起きていたジローが名前に抱きつく


「うわぁっ!ジロー先輩っ!?」


「やっぱり、名前気持ちE」


「クソクソ ジロー!名前から離れろよ!!」


「…激ダサ」


「えーー」


「ジローばっかり、狡いやん。」


突然、名前の耳元で無駄に色っぽい声が聞こえたかと思うと名前の視界は真っ暗になった


「んー!んー!!!」


それもそのはず、名前は忍足に抱きしめられていた


背の低い名前は忍足の腕にスッポリと収まっている


「クソクソ 侑士!」
「忍足先輩、名前ちゃんから離れてくれますか?」


岳人と長太郎が忍足を睨み付ける


「なんや?悔しいんか??」


そんな二人に対して余裕な笑みを見せる忍足


「あーん?名前に触ってるんじゃねぇよ。変態が!」


大事な妹が変態に抱きしめられている事に気づいた跡部が忍足を名前から剥がす


「あ、跡部…。こ、こ、コレには訳があるんやっ!!」


ご立腹の跡部を見て忍足は必死に言い訳をする


「あん?てめぇは、部活中ずっと走ってろ」


「な、何で俺だけやねんー!!!!??」


「お兄ちゃん!!!」


ソプラノの声と共に名前が跡部に抱きついた


「忍足に何もされなかったか?名前」


名前の頭を撫でながら優しく聞く跡部


「うん、平気っ!!」


そんな跡部に名前は、ニッコリと笑った。はたから見れば、カップルの用。そう、この二人はシスコン・ブラコンなのである!!!
今だに名前を抱きしめたままの跡部。そんな微笑ましい二人を見てうっとりとする女子生徒と面白く無さそうに見るR陣。



氷帝のお姫様


(きゃぁぁ、跡部様と名前様は目の保養…)





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