name change
16






文化祭も無事に終わり静まりかえった教室に名前と鈴は居た



「鈴ちゃん、話って何?」




「……、あのね」




名前の問いに鈴は顔をあげて答えた


「わ、私、好きな人が出来たのっ!!」



「好きな人?……、嘘ぉぉぉ!!?」


「ちょっ!声が大きいよ!!名前」




鈴の衝撃発言に名前は思わず大声を出してしまい、鈴に怒られた



「誰??」




「んっと、その…、あ、」



「あ?」



「芥川先輩…」



「芥川…あくたがわ……慈郎先輩っ!!?」



「だから声がおっきいよ!」



「ご、ごめん…」



「………」



「……」



夕日に照らされた二人の間に静寂がおとずれた



「頑張ってね!!鈴ちゃんっ!私、応援してるから」


先に口を開き静寂を破ったのは名前だった「う、うん…。頑張ってみる、ありがとう!名前」



名前と鈴は、顔を見合わせて笑った


「ところでさ、名前は、好きな人とか居ないの?」


「好きな人…?ん〜居るかなぁ…」


「嘘っ!!誰?」



「あのね、青学の越前君っていうんだけど…」


「青学?他校じゃん、何で好きになったの?」


「えっと、合宿の時に帽子貸してくれて…そっけないけど、優しく……」


顔を俯かせながら、一生懸命に話す名前をみて鈴は笑った


「でも、名前が恋するなんて…私は嬉しいよ!」



「え〜?私だって恋くらいするもん!!」



「じゃぁさ、ダメ元で聞くけど今まで好きな人居たことある?」



「あ、あるよ!!」



「本当に?誰よ??」



「えっと、お兄ちゃんと、忍足先輩と宍戸先輩、慈郎先輩、岳人先輩に鳳先輩と日吉先輩に樺地先輩っ!!」



指を折り曲げて次々とR陣の名前を挙げていく名前に鈴は呆然としていた




loveとlikeの見分け方
(ねぇ、名前…)(何?)(それって、全員likeなんじゃない?現在気になってる人も含めて…)





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